JFMC46研究成果がASCO-GI2023で発表されました

髙橋孝夫

岐阜大学医学部付属病院消化器外科
髙橋 孝夫

2023年1月19日~21日までASCO-GI 2023がサンフランシスコ Moscone Westで開催されました。私は1月21日にJFMC46-1201試験:ハイリスクStageII大腸癌に対するUFT/LV療法の有効性に関する最終解析結果をポスター発表させていただきました。筆頭演者の近藤建先生がASCO-GI 2023に参加できなくなったため急遽私が行かさせていただくこととなりました。演者変更があり、ASCO-GI事務局とコンタクトが上手くいかなかったため心配しましたが、結局ポスターを無事貼ることができ、発表を終えることが出来ましたことに責任を果たせたと安堵しています。

コロナ禍以来、私自身久しぶりの海外出張となりました。以前ESMO2020でJFMC46-1201試験の発表を筆頭演者で行わせていただきました時には、現地に行きたくも、コロナ禍のためVirtual開催でしたので現地に赴くことなく、作成したポスターを登録するのみでした。少々残念に感じていたため、今回現地参加できることとなり、たいへん嬉しく思いました。依然コロナ禍ではありますので、気をつけて行くこととなりました。ところが驚いたことにサンフランシスコ市内や、学会場においても、ほとんどの方がマスクをしていない状況にびっくりしました。ポスター発表中に、いくつかコメントをいただきました。今回私は3回目のASCI-GIでの発表でしたが、以前よりはまだ人数が少ない印象でした。しかしながら、ASCO-GIは記念すべき20回目であり、依然同様活気に満ちていました。最先端の研究の内容を直接拝聴することができることは刺激的です。私は大腸領域の発表を中心で聞きましたがctDNAをはじめ、バイオマーカー研究の発表や直腸癌に対するTNTに関する発表が多い印象でした。日本人の腫瘍内科医、腫瘍外科医の先生も多数参加されており、発表時や発表後に久しぶりの交流を楽しみました。

このような機会をいただきまして研究代表者の貞廣先生、筆頭演者の近藤先生、共同演者の先生方、そしてJFMC46-1201の関係者やがん集学的治療研究財団の皆様に深謝申し上げます。