(公財)がん集学的治療研究財団 メールマガジン「JFMCからのメッセージ」 vol.27
 
会長 新年のあいさつ
 
会長 北島 政樹 氏

公益財団法人
がん集学的治療研究財団
会長 北島 政樹

 新年明けましておめでとうございます。
 本年は「亥」の年であり、植物の成長に喩えると種に生命を引き継いだ状態であり、次の成長に備えて(1)個人は知識を増やし、精神を育てる。(2)組織は人材育成や設備投資、財務基盤を固めるということです。すなわち内部のさらなる充実を心がける良い年となります。一昨年より新体制のもと、本財団の理念の基、臨床試験、一般研究助成及び市民公開講座の推進をさらに質と量の面から行っていかなければなりません。その為には本財団が公益法人としての性格上、広範な社会的責任が求められる為、「自己責任」と「自主・自立性」に基づく運営が強く求められます。
 従って基本的なガバナンスの確保や体制づくり、法人運営や事業の透明性が重要と思われます。即ちコンプライアンスに対して真摯に取り組むことが必要なのです。本取組みに於いては個人一人では高い「志」を完全な形で達成するのは不可能であり、他人との協調である「和(harmony)」とそれの広がりである「輪(network)」の大切さを理解する事が大切です。さらに財団の発展の為には財団の事業に対するイノベーションも重要であり、臨床研究に於いて、医療機器等の新たな展開が必要であります。今年も関係各位のご支援、ご鞭撻を賜り、役員・職員が一丸となって成果を出すべく“猪突猛進”をする所在であります。

 
   
理事長 新年のあいさつ
 
理事長 前原 喜彦 氏

公益財団法人
がん集学的治療研究財団
理事長 前原 喜彦

 新年明けましておめでとうございます。
公益財団法人がん集学的治療研究財団は1980年に開設以来、主な事業としてがん薬物療法を中心とした臨床試験を展開し、胃癌や大腸癌、その他乳癌や肺癌等に関する多くの大規模臨床試験を実施してきました。その実施試験数は現在進行中のものも含め51課題となります。登録施設数は延べ6,600施設以上となり、これまで40,000例以上の症例が登録されています。その成果も85編の英文論文として昇華され、Ann Oncol(IF:13.930)などの一流誌に掲載されています。今後、新しい臨床研究法のもと、新規の臨床試験を立案し、実施してゆきたいと考えています。
 さらに、当財団としては、今まで実施してきた臨床試験の登録情報をもとにして、データベース(DB)事業を行うことを計画しています。昨今ビックデータが注目されていますが、がん薬物療法のDB化は特に重要な社会的インフラの整備となり、この事業は、2018年の厚生労働省臨床効果データベース整備事業として採択されました。
 特に当財団には、大腸癌の補助化学療法に関しPhaseⅢ試験を含め12,000例以上の登録情報が残されており、これを一元的にDB化することで、米国や欧米が構築しているACCENTデータベース(結腸癌補助化学療法に関する米国と欧州の臨床試験DB)と統合したいと考えています。臨床試験の登録情報を用いた大規模データベースでは、症例数の多さと内容の正確さを生かし、エンドポイントの妥当性や、年齢や人種による薬物の効果の違いなどを詳細に解析することで、わが国と欧米の大腸癌が生物学的に同じなのか、違うのかという長年の命題に答えが出るのではないかと期待しています。
 また、一般研究助成事業につきましては、これまで498件の課題に対しまして、総額6億5,160円の助成を行ってまいりましたが、その受賞された内の315名の先生方は教授に就任されるなど、がん研究の推進に大きく貢献しているものと考えています。
 本年も職員一同なお一層の努力をする所存です。今後とも、皆様からの御支援・御協力を賜わりますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

 
   
理事長の前原先生が中山恒明賞を受賞されました!

表紙
本財団の理事長である、前原 喜彦 先生(九州大学名誉教授、公立学校 共済組合九州中央病院院長)が、「消化器癌の外科治療と化学療法に関する基礎的・臨床的研究」で、第24回一般社団法人日本癌治療学会中山恒明賞を受賞いたしました。
中山恒明賞は、財団法人中山がん研究所において、がんの治療・診断・予 防の分野においてみるべき成果をあげた研究または先駆となるべき研究を表彰し、また支援することを目的とし、平成3年に創設されました。
受賞を記念し、第56回日本癌治療学会学術集会会期中の10月18日(木)パシフィコ横浜にて授賞式ならびに受賞記念講演が行われました。講演では、「Ⅰ.がん創薬につながる基礎研究」「Ⅱ.外科手術手技と機器の開発」「Ⅲ.がんの早期診断への取り組み」「Ⅳ.がんの予防への取り組み」「Ⅴ.外科領域での国際協力」「Ⅵ.がん集学財団におけるBig Real World Data Project」の6つのテーマを通して消化器癌に対する外科治療学の進化についてご講演されました。

  医療維新にて掲載された記事はこちらから→【m3.comより引用】

m3.comから許可を得て掲載させて頂いております

 
市民公開講座講演会のご案内 2019年2月6日(水)開催致します!

会場風景 表紙

  昨年の会場の様子

「少酒ではじめる生活習慣病・がん予防」

日本生活習慣病予防協会との共催により、例年行っている市民公開講座を来る2019年2月6日(水)に開催致します。
本講演会ご出席希望の原則、日本生活習慣病予防協会ホームページ特設フォームよりお申込み下さい。


お申込みはこちらから

詳細はこちらから

 
一般研究助成 第38回研究発表会・第39回贈呈式が行われました。

昨年2018年12月14日(金)に一般研究助成 第38回研究発表会・第39回贈呈式がアルカディア市ケ谷私学会館で行われました。

会場風景1

前年に受賞をした6名の先生方から研究発表が行われ、理事・委員・受賞者など多くの先生方から様々な質問やご意見を頂きました。




平成30年度一般研究助成応募数は51件中、一般研究選考委員会にて厳正なる選考の結果、6名の先生方に助成金が贈呈されました。


プログラムの詳細はこちらからご覧ください

 
当財団の症例集積状況
 
  JFMC49-1601-C5  症例集積中です!
      食道癌患者へのDCF療法時における成分栄養剤の口腔粘膜炎抑制作用の検討
      −エレンタール©非投与群を対照群としたランダム化第Ⅲ相比較臨床試験(EPOC2 study)−
 
詳細をみる
 
 

      ★今まで行われた当財団の臨床試験一覧についてはこちらから(詳細がPDFでご覧いただけます)

 
 
寄付支援のお願い
 
本財団ではQOL(Quality of life)を最優先にした「患者に優しい治療法」を確立するために臨床試験をおこなうことを主な使命とし、今後のがん患者さんの福音のために、その役割を果たしていく所存です。そのためには、皆様からのご支援、ご援助、ご理解が必要であります。
 
詳細をみる
 
感謝を込めて
 
ご協力を頂きました企業様には、ご支援のお礼を兼ねて各企業様のロゴマークを当財団の季刊誌であります、「がん集学財団ニューズ」や刊行物、ホームページに掲載させて頂き、御社のロゴマークから御社のホームページにリンクを貼らせて頂きます。
ご興味のある企業様はこちらから、下記メールアドレスまでお問い合わせください。          
 
 
お問い合わせ先・その他
本メールマガジンは、当財団の臨床試験にご参加頂いているご施設の先生方、役員、委員、寄附・賛助会員の皆様へ配信をしておりますが、(1カ月に1回程度の配信予定)お知り合いの方々にもご転送を頂きましてより多くの皆様に、当財団の活動をご覧頂けますと幸いです。

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