広報委員を務める中山祐次郎先生(湘南医療大学
保健医療学部
臨床教授/作家)との対談動画シリーズをスタートしました。第1回のテーマは「若手医師のキャリアと外科医の未来を考える
― 外科医減少の背景
その1」。外科医不足が進む現状と、その背景にある構造的課題について、臨床現場の視点からわかりやすく語っていただきました。
中山先生は、消化器外科を中心に外科医の減少が続き、10年後には現在の16,000人から12,000人程度まで減少する見込みであることを紹介。患者数が減らない一方で、外科医の高齢化や若手医師の志望離れが進んでおり、今後は手術待機期間の長期化や地域格差の拡大が懸念されると指摘しました。
また、こうした状況の背景には「長時間労働」「緊急対応の多さ」「働き方改革の遅れ」など、外科特有の職場環境があると分析。一方で、産婦人科など他の診療科がチーム医療や分業によって環境改善を進めている事例を挙げ、外科領域でも働き方の見直しが急務であると強調しました。
本シリーズでは、外科医療の持続可能性や若手医師のキャリア形成をテーマに、今後も多角的な視点から医療の未来を考えていきます。ぜひご覧ください。