当財団では、がんに関する啓発活動をミッションの一つとして掲げております。その一環として現在、杏林大学医学部付属病院 乳腺外科教授・井本滋先生を講師に迎えた市民公開講座「乳がんを知る ~正しい理解が治療の第一歩~」の開催準備を進めております。開催日は2026年2月22日（日）、会場は表参道の「東京ウィメンズプラザ」を予定しております。

 本講座では、井本先生によるご講演に加え、乳がん経験者の方々によるパネルディスカッションを企画しております。乳がんに関する正しい知識を広く共有し、理解を深めていただく場にしたいと考えております。

 パネルディスカッションにおきましては、自身の経験を通じて定期健診の大切さを伝える活動を続けているシンガー・LiLu氏に加え、一般社団法人CSRプロジェクト 代表理事・桜井なおみ氏の登壇が決定しました。お二人の経験に基づくメッセージは、参加される皆さまに新たな気づきと学びをもたらすものと期待しております。

 今後、正式なご案内はプレスリリースとして配信予定です。メルマガ読者の皆さまには先行して申込フォームを公開いたしますので、ぜひご参加ください。心よりお待ちしております。

 データベース事業支援委員会では、過去に実施した臨床研究のデータを統合し、研究課題を公募して、解析を行ってきました。

 今回、福島医科大学の河村英恭先生、本多通孝先生、湘南東部総合病院の中山祐次郎先生を著者とした論文「Adverse events of postoperative adjuvant chemotherapy predict survival outcomes in locally advanced colorectal cancer: a pooled analysis of Japanese clinical trials」がBritish Journal of Cancerに掲載されました。

 大腸癌の術後化学療法において、有害事象の有無や重症度が予後に影響するのではないかという課題に対する研究になります。是非ご一読下さい。

 10月は紅葉に彩られ、収穫を迎える実りの季節です。自然の恵みは、土壌や気候、そして人の営みが重なり合うことで初めて結実します。その姿は、私たちの研究活動にも重なります。成果は一人の力では生まれず、多くの人々の協力があってこそ形になります。

 がんの研究を進めるためには、医師や研究者はもちろん、行政や企業、患者さんとご家族、そして支援してくださる皆様の存在が欠かせません。小さな努力や協力の積み重ねが大きな成果となり、社会に還元されていきます。

 収穫の季節は、実りを喜ぶと同時に、それを支えた無数の力に思いを馳せる時期でもあります。当財団は、多様なステークホルダーと共に歩む姿勢をこれからも大切にし、一つひとつの積み重ねを社会的な価値へとつなげてまいります。

 当財団の活動について、患者様や一般の方向けに、日々情報発信を行っております。またSNSを通して患者さんや、がん医療に関する活動をされている団体さんや、一般の方との出会いも広がり、当財団の活動へのご支援も頂いております。ぜひ、「フォロー」や「いいね」をお願い致します。