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 日頃より、がん集学的治療研究財団の活動へのご理解やご支援を賜り、誠にありがとうございます。桜の時期が過ぎ、少し汗ばむほど暖かくなりました。
 新年度に入り、財団職員も新たな気持ちで進行中の研究や広報活動に取り組んでおります。

 今月のメールマガジンは、昨年発足した当財団の臓器別・機能別研究班の活動において乳がん班より提案のあった研究を開始したこと、医療機器事業においてBoston Medical Sciences社とアドバイザリー契約を締結したことについてご報告いたします。

ぜひ、最後までご覧くださいませ。
がん集学財団、杏林大学医学部乳腺外科井本滋先生と乳癌研究を開始
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 杏林大学医学部乳腺外科の井本滋先生(研究代表者)との共同研究により、「乳癌の原発部位から転移・再発部位におけるHER2発現のダイナミクスを解析する多機関共同後向きコホート研究」(HER2 PRIME stud, JFMC52-2401-N1/ENH-DS-24005)を開始いたしました。
 2025年5月現在、症例の登録は順調に進んでいます。 本試験の結果については、今後PR TIMESなどでも発表いたします。財団のプレスリリースにご注目ください。
PR TIMES がん集学的治療研究財団ページ
「HER2 PRIME study, JFMC52-2401-N1/ENH-DS-24005)の展望
井本 滋 先生
(杏林大学 医学部 乳腺外科 教授)

井本滋先生
 乳癌はいくつかのタイプに分類されますが、HER2が多く発現している乳癌(HER2陽性乳癌)にはHER2の働きを抑える特定の薬剤が処方され、治療効果を上げてきました。
 それらの薬剤の中でトラスツマブデルクステカン(T-DXd)は従来効果がないとされてきたHER2低発現の乳癌(HER2-low)、または膜の一部にしかHER2が発現していない乳癌(Ultra-low)に対しても効果を示す可能性が出てきました。
 さらに、HER2の発現量は同一患者の中でも変動することも明らかになったことから、HER2発現量とその変動を捉えることは乳癌治療にとって大きな意義があります。
 是非本試験の結果に注目して頂けたらと思います。
 
 
無下剤バーチャル内視鏡検査システムを開発するBoston Medical Sciences社とアドバイザリー契約を締結
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 がん集学財団は、主として癌の集学的治療に関する臨床研究を実施してきましたが、若手研究者に対する研究資金助成、医療機器開発のバックアップなどの事業も積極的に行っております。
 今回、医療機器の分野において画期的な製品開発を行っている Boston Medical Sciences株式会社からの依頼を受け、「下剤不要のバーチャル内視鏡検査システム」 に関するアドバイザリーボード立ち上げました。
 大腸癌や内視鏡、医療機器の専門家からなるアドバイザリーボードのメンバーはアドバイザー会議に参加し、同社の技術開発・事業戦略に関する助言を行います。
【アドバイザリーボードメンバー】
 山岸 久一 先生
京都府立医科大学 名誉教授
京都脂肪由来幹細胞治療センター代表
がん集学財団 理事長


山岸先生
杉原先生
 杉原 健一 先生
東京科学大学 名誉教授
光仁会 第一病院 院長
がん集学財団 監事


 小林 宏寿 先生
帝京大学医学部附属溝口病院外科 教授
がん集学財団 大腸がん研究班 班長


小林先生
谷下先生
 谷下 一夫 先生
慶應義塾大学 名誉教授
(一社)日本医工ものづくりコモンズ 理事長
がん集学財団 理事





「Boston Medical Sciences 株式会社」について


 Boston Medical Sciences株式会社はハーバード大学医学部、およびマサチューセッツ総合病院で教員・研究者を務める医師が2023年4月に設立し、AIの研究開発と医療画像解析、臨床医学への強力な技術・経験をバックグラウンドとして、世界初となる「下剤不要のバーチャル内視鏡検査システム:AIM4CRC」を開発。
 本製品は、2026年には日本における臨床実装を目指す。
 同社 は、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ディープテックスタートアップ支援事業」や、厚生労働省の「プログラム医療機器に係る優先的な審査(優先SaMD)」、米Mayo Clinicと日本貿易振興機構(ジェトロ)が提供する「HealthTech Gateway "AI Medical in the US"」に採択されるなど、急成長中の医療機器開発企業である。

【会社概要】
  • 本社:
    東京都中央区日本橋本町3-7-2
    MFPR日本橋本町ビル3F B-PORT内
  • 研究開発拠点:
    東京都中央区日本橋小伝馬町14-10 2F (BMS Research)
  • 設立:
    2023年4月
  • 創業者・代表者:
    岡本 将輝
  • 主な事業:
    非侵襲的大腸がんスクリーニングAIシステムの研究開発と臨床実装
  • URL:
    https://b-ms.tech
 
 
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