この事業は、平成20年度から財団法人がん集学的治療研究財団が厚生労働省からの要請によりがん医療の均てん化を図るために行っている事業です。目的・事業内容は次のとおりです。
① 目的
二次医療圏におけるがん医療の均てん化を図ることを念頭に、
(1)日々の業務に時間をとられて技能向上のための学習を十分に行うことができないがん医療に専門的に携わる医師に対し、インターネット上での技能習得を可能とする環境を構築すること。
(2)がん診療連携拠点病院で行われている緩和ケア及び相談支援センターにおける相談業務内容について必要な指導等を行うことにより、当該分野の更なる向上を図ること。
以上を目的とする。
② 事業の内容
(1) 通信情報による育成
・緩和ケア、精神腫瘍学、放射線療法、化学療法、基盤的分野の5コースについて、それぞれの分野について専門的な知識や経験を有する学会等の協力のもと、当該分野における専門的な知識や技能を医師が身につけることができるようインターネットを用いた学習内容について検討を行う委員会を設置する。
・委員会において検討された学習内容に基づくテキストを作成するとともに、各コース毎にインターネット上からの技能習得を可能とするシステムを構築する。
・都道府県内の医師に対して、作成したテキストを送付し、本システムの周知を図る。
(2) 医療水準調査
・全国のがん診療連携拠点病院で行われている「緩和ケア」及び「相談支援センター」の2つの分野について、医療・相談業務内容等の質を評価することを目的としたがん検討委員会及び評価委員会を各分野ごとに設置し、医療水準の指導方法などを定める。
・がん診療連携拠点病院に対して調査を実施し、調査内容について調査・評価委員会の評価を受け、その結果を公表する。
・調査結果及び指導方法マニュアルをまとめ、都道府県に送付する。
③ 事業の成果
(1) 通信情報による育成
・がん医療を専門とする医師の学習プログラムeラーニング(http://www.cael.jp )の公開
・パンフレット「がん医療を専門とする医師を目指す方へ」の発行
![]() (2009.3.30発行) |
![]() (2010.3.25発行) |
(2) 医療水準調査
平成20年度医療水準調査報告書![]() |
平成21年度医療水準調査報告書![]() |